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スペイン人と携帯
間違い電話
  「カルメンじゃないのか〜?!」。連日同じ人から間違い電話がかかってくることが結構あります。これだけ携帯電話が普及してくると、解約された番号はどんどん再利用されて別の人に割り当てられるからです。何年も連絡を取っていない友人に久々に電話をしようとしたら相手は携帯電話を買い換えていて、他の人に繋がってしまうということも。ただ、日本のような無差別なイタズラ電話はありません。お金を払ってまでイタズラしないところは日本人よりもお金にガッチリしているからでしょうか?それとも精神が健全だからでしょうか?

携帯メールとカメラ付携帯
  携帯メール機能もありますが、携帯電話間のみで受送信する“Mensaje por escrito”(テキストメッセージ)の方がよく利用されているようです。1件当たり15セント(20円)程度なので、通話料を安く上げるために待ち合わせなどではよく使われます。電話会社によってはキャンペーン期間を設けていて、送信料が安くなることもあります。カメラ付携帯はまだまだ高価ですが、値段は徐々に下がってきています。ただ、日本のように誰でも持てる、という値段にはほど遠いようです。

スペイン人と携帯電話
  連絡手段としての利用法が圧倒的に多い印象です。初期購入費用が決して安くないため、端末が壊れるまで何年も大事に使います。スペイン人は家族の結びつきが強いので、目と鼻の先に住んでいる娘(成人して子供もいる)に、「何時に起きたの?」だの「朝食食べていなければ、持って行ってあげる」などと一日中何かにつけて電話をするお母さんもいます。横で見ているお父さんは請求書が心配でイライラ、という光景も珍しくありません。親の仕送りの少ない学生たちは、電話より安上がりなテキストメッセージを好む傾向にあるようです。

留学生と携帯電話
  共同アパートには固定電話を置いていなかったり、ホストファミリーと住んでいても電話は受信以外使わせてもらえなかったりします。しかし、携帯電話の普及で留学生の通信事情はここ数年でかなり変化しました。改善された代わりに、“友達との約束は携帯電話で前もってしないといけない”という暗黙の不文律ができたような気がします。数年前までは、連絡もせずに友達の家にフラリと立ち寄ることがごく普通にありました。逆に、私がシエスタ(お昼寝)をしている時に友人が突然遊びに来て、寝ぼけながら対応したこともあります。一緒にコーヒーを飲みながらお喋りをして、またフラリと友人が立ち去る…。そんな気軽さが失われたかもしれません。長くスペインに住んでいると、前もって友達と約束をするのが面倒になってきます。知り合いになった留学生から携帯電話の番号を教えられると、「いきなり家に来ないでね」と言われているような気がして、自分の原始的な留学生時代を懐かしく思い出したりします。

携帯以外の通信手段
  故障しているのにお金だけ飲み込む詐欺まがいの公衆電話に腹を立てずに通話ができる方法があります。スペインには、Locutorio(ロクトリオ)という電話サービスのお店(公衆電話屋のようなもの)があります。お店に入ってカウンターに行き、電話をかけたい旨を伝えると番号札を渡されます。その番号のキャビンに入ると、何件でも通話ができるというものです。各キャビンには電話機とイスが1台ずつ設置されています。公衆電話のように周囲の騒音もなく、会話も他人に聞かれません。支払は帰る時に清算します。Locutorioの料金設定は一般家庭並みなので、携帯電話と比較するとかなりオトクです。最近ではインターネットカフェを兼ねたLocutorioも増えているようです。

 

  レポート: 栗原優子 Yuko Kurihara

 

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